2026年 トイレットペーパーの値上げ第2弾はこうなる!

2026年 トイレットペーパーの値上げ第2弾はこうなる!

前回のコラム「2026年 トイレットペーパーの値上げはいつ?」では、春からの値上げ動向と他社の動きについてお伝えしました。しかし、2026年に入ってから早くも「第2弾」となるトイレットペーパーの値上げが発表されたのです。 「また値上げ?」「今度はいくら上がるの?」と不安を感じているみなさまに向けて、今回は各主要メーカーの最新動向と、今すぐできるインフレ対策を分かりやすく解説します。

1. 2026年のトイレットペーパーの値上げ第2弾はいつから?値上げ幅は?

前回4月の値上げからわずか数ヶ月。業界最大手の大王製紙(エリエール)から、再度の価格改定が発表されました。今回のスケジュールと改定幅は以下の通りです。

項目 詳細
実施時期 2026年8月1日(土)納品分より
値上げ幅 現行価格から**「15%以上」**の引き上げ
対象商品 ティシュー、トイレットペーパー、キッチンタオル、ペーパータオルなど家庭用・業務用製品の「全品」

前回の「10%以上」をさらに上回る「15%以上」という非常に大きな上げ幅です。店頭価格への影響は避けられず、日々の生活や企業の経費を直撃するレベルの大改定となります。

「エリエールが値上げするなら、別のブランドや、安価な中小メーカーの再生紙ペーパーに乗り換えよう」 そう考える方も多いかもしれません。しかし、製紙業界には「大手1社が動くと、他社や中小メーカーも追随する」という一般的な流れがあります。

トイレットペーパーは薄利多売の製品であり、どのメーカーも同じように厳しいコスト環境に立たされています。2026年における主要・中小メーカーの動向をまとめました。

主要・中小メーカーの価格改定動向(2026年最新)

メーカー(主なブランド) 2026年春の動き 今後の見通し(第2弾)
大王製紙(エリエール) 4月より10%以上値上げ 8月1日より「15%以上」の追加値上げ
王子ネピア(ネピア) 4月より10%以上値上げ→実際はほぼ上がってない 7月に追加値上げ
カミ商事(エルモア) 4月より10%以上値上げ→実際はほぼ上がってない 7月に追加値上げ

日本製紙クレシア

(クリネックス・スコッティ)

過去に先行して実施済 グループ(日本製紙)が産業用紙を値上げしており波及懸念

丸富製紙・コアレックスなど

(主に再生紙・地場中小メーカー)

ほぼ値上げなし 大手の動きに合わせ、7~8月に10~15%の値上げ

 

実は4月の時点では、主要各社は一斉に値上げをしたい意向があったものの、市場での競争などもあり「実際にはほぼ上がらなかった」というのが現場のリアルな状況でした。

しかし、今回は本当に上がります。 注目すべきは、丸富製紙やコアレックスなどの中小メーカー(主に静岡県などの地場メーカー)の動きです。大手ブランドの価格改定に合わせる形で、こちらも7〜8月にかけて「10〜15%」の大幅な値上げの案内がすでに流通市場に届き始めています。「中小メーカーだから据え置き」という選択肢はなく、業界全体で価格が上がると考えられます。

 

 

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2. 一斉に値上げが一般的

 例年だと、どの会社もほぼ同じ時期に値上げをします。各メーカーの主体性がないようにも見えますが、これには理由があります。
みなさんもなんとなくわかると思いますが、トイレットペーパーは「少しでも安く買いたい」と考えている人が多い商品です。なので、いつも購入している商品が値上げになると、他にもっと安く買える商品はないか、お店はないか、業者はいないか、と探すようになります。で、もし値上げされていない安い商品があると切替が起きやすいんですね。

ただし、トイレットペーパーは生産量を一気に増やすことが簡単にはできない商品です。つまり、需要が集中しても結局生産が間に合わなくなってしまうのです。もちろん、メーカーにとっては注文を微増させるようなことができると嬉しいわけですが、この調整は想像以上に難しいです。

このように、トイレットペーパーには横並びで各社が値上げをせざるをえないという事情があるのです。

 


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3. トイレットペーパーが値上げされる理由

春の値上げでは「歴史的な円安」や「原材料(パルプ)の価格高騰」が主な原因でした。 では、なぜそこから短期間で「第2弾」が必要になり、中小メーカーまで巻き込まれているのでしょうか?

理由の本質は「エネルギーコスト」と「原料コスト」のダブルパンチです。

  • 中東情勢の緊迫によるエネルギー高騰(全社共通) 中東地域の政情不安を背景に、原油や燃料(重油・ガス)価格が一段と跳ね上がりました。紙を製造・乾燥させるには膨大な熱エネルギーが必要なため、これが製造原価を直撃しています。特に自家発電設備を持たない中小メーカーは、電気・ガス代の上昇をダイレクトに受けてしまいます。

  • 古紙(リサイクル原料)の価格高騰(中小メーカーに直撃) 丸富製紙やコアレックスなどの強みである「再生紙トイレットペーパー」ですが、その原料となる古紙の価格も国内外での争奪戦により高騰しています。リサイクル製品とはいえ、コスト削減の限界を迎えているのです。

  • 物流費と梱包資材の上昇 トイレットペーパーは「かさばる割に単価が低い」ため、運賃の割合が非常に高い商品です。物流2024年問題以降の運賃上昇や、製品を包むナイロンフィルム・段ボールの値上がりがボディブローのように効いています。

 

4. 2026年に更なる値上げもある?

結論から言うと、「2026年秋以降、さらなる値上げ(第3弾)の可能性もゼロではない」と見ておくべきでしょう。

製紙業界では、トイレットペーパーなどの「衛生用紙」に先んじて、紙袋に使われる「包装用紙」や「段ボール原紙」などが段階的に値上げされてきました。 今後の為替レートの動向や中東情勢の長期化によっては、製造コストがもう一段階押し上げられるリスクが残っています。物価上昇のトレンドは年内いっぱい継続すると構えておいた方が賢明です。

 

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5. 値上げへの対策方法は?

トイレットペーパーの値上げの動向がわかったところで、少しでもコストを抑える方法はないのか、というのが気になるところではないでしょうか。

トイレットペーパーは非常にかさばる商品ですので、買いだめをするといっても限界があります。また、別の安い商品を探すという手も、結局は他社もすぐに値上げとなる可能性が高いため、根本的な解決策にはなりません。

唯一現実的な策としては、「今よりも長巻きのトイレットペーパーを選んでいく」という方法です。

【長巻き(ロングタイプ)とは?】 1ロールに巻いている紙の長さが通常より長い商品のことです。一般的なシングル(50m)に対して、最近では2倍巻き、3倍巻き、さらには最長で300m(6倍巻き)といった超長巻きの商品も登場しています。

長巻きは、長い紙がコンパクトにまとまっていることから、製造時の包装コストや配送時の輸送コストを大幅に抑えることができます。そのため、1メートルあたりの「単価(コスパ)」は通常のものに比べて安くなるという嬉しい特徴があります。まだ使ったことがない方は、この機会に一度試してみるといいでしょう。

 

⚠️ 「過度な買いだめ」は逆効果!

値上げへの対策として「今のうちに多めに買ってストックしておこう」と考える人も多いでしょう。しかし、これはさらなる市場のパニックを引き起こしかねないため、やめましょう。

トイレットペーパーは保管に広い場所が必要なため、ストックによるコスト低減効果よりも「家の中で邪魔になる」というマイナス面の方が大きくなります。現在、各メーカーの在庫自体は十分にありますので、不要な混乱を起こさないよう、必要な分だけをスマートに購入するのが大人のマナーです。

 

6. まとめ

ここまでの話のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 2026年7~8月にトイレットペーパーは中小メーカーを含めて業界全体として10~15%の値上げとなる。

  • エネルギーや古紙など、あらゆるコストが上昇しており、2026年中に再値上げ(第3弾)の可能性も否定できない。

  • 値上げの対策としては「長巻きタイプ」を選択するのが賢い方法。買いだめはスペースの無駄や混乱を生むのでやらない。

日々使うトイレットペーパーのコストが上がってしまうのは、消費者にとっては頭の痛い問題です。ただ一方で、生活になくてはならないものだからこそ、メーカーに安定製造してもらえる環境(適正な価格転嫁)も大切です。

しばらくは「長巻き」を賢く選択肢に入れながら、この値上げの波を上手に乗り越えていきましょう!

 

 

 

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