トイレットペーパー1ロールを平均何日で使い切るのか?男女の差や家族構成、会社内での使用量を解説

トイレットペーパー1ロールを平均何日で使い切るのか?男女の差や家族構成、会社内での使用量を解説

 

 

トイレットペーパーって実際みんなどれぐらい使っているのか。自分はたくさん使っている方なのか、それとも少なめな方なのか。気にならないようで、気になる話ですよね。

きちんと拭きとるためにしっかり使いたい一方で、たくさん使うとコストがかかる。

今回の記事では、トイレットペーパーのワンロールを平均何日ぐらいで使い切るのか、について解説します。

 

 

紙の長さの前提条件(50m)

知らない方も多いのですが、トイレットペーパーって、実は商品によって1ロールに巻いている紙の長さが違います。シングルでいうと、以前は50m程度のものが一般的だったのですが、今は長いものだと250mのものが出てきています。

もちろん紙の長さが長くなるほど、1ロールで長持ちすることになります。

ということで、1ロールの紙の長さを決めないと何日で使い切れるかが変わってくるので、今回の記事では、1ロールを50mの前提で解説します。

 

 

トイレットペーパー1ロールは平均何日くらいもつ?

トイレットペーパー1ロールで平均何日くらいもつでしょうか。これを知るためには、トイレに1回行くと、何mくらいトイレットペーパーを使っているか知ることが必要です。

まずインターネットで検索してみると、いろんなデータが出てきました。が、どれが本当なのかなと思ってしまったので、今回独自で調査をしてみました。湯浅紙店の社員に、毎回のトイレで使うトイレットペーパーの長さを計測して約200件のデータを集めることができたので、この記事ではこのデータを使って話を進めたいと思います。

 


男女別トイレットペーパーの平均使用量

男女別のトイレットペーパーの平均使用量について、シングルのトイレットペーパーでは、

  男性:1.37m
  女性:1.14m

となりました。

男性の方が多いですが、これは男性は大のみでトイレットペーパーを使うのに対し、女性は大小両方で使い、小の時の方が使用量が少ないためと想定されます。

※今回の調査ではトイレに行ったときに大小どちらをしたのかのデータは取得できていません。

 

1人あたりの1か月のトイレットペーパーの使用量

では、人はどれくらいトイレに行くかというと、1日約6回と言われているんですね。

6回のうち1回は大小両方の用を足す方が多いでしょう。
そしてトイレットペーパーの使用という意味で言うと、男性は大のみ、女性は大小のいずれの場合でもトイレットペーパーを使用します。
なので、1日のトイレットペーパー使用回数は

  男性:1回
  女性:6回

となります。

 1ヵ月を30日とし、1ロール=50mで計算すると、1ヵ月のトイレットペーパー使用量は

 男性:1.37m×1回×30日≒38.2m≒0.76ロール
 女性:1.14m×6回×30日≒229.3m≒4.59ロール

となります。

上記の話はあくまで、全てのトイレを家でした場合になりますので、お仕事などで長時間家の外の場合は考慮されていません。また基本は家にいると言う方であっても、買い物やレジャーなど外出先でトイレをすますこともあると思いますので、実際にはもう少し少ないという方が多いでしょう。

 

シングルとダブルでの使用量の違い

ここまでの話は全てシングルを前提にしていますが、ダブルの場合に使用量がどう違うかもお話ししておきます。

まず、ダブルとは、その名の通り紙を2枚重ねて作られています。なので、ざっくり2倍の紙が使われているわけですね。ただし、トイレットペーパーの利用者がダブルであればシングルの半分しか使わない、というわけではなさそうな肌感覚がありますよね。

ということで、今回の独自調査ではシングルとダブルでの使用量の違いも確認してみたところ、ダブルの使用量はシングルの86%という結果でした。

やはり、なんとなくの感覚通り半分というわけではなく1~2割ぐらい短くしているという人が多いようです。

ダブルは1ロール25mとすると、ダブルの1か月のトイレットペーパーの使用量は

 男性:38.2m×86%≒33.0m≒1.32ロール
 女性:229.3m×86%≒197.8m≒7.91ロール

となります。

 

 

4人家族(男性2人女性2人)のトイレットペーパーの使用量は?ワンロールは何日もつ?

では、ここまでのデータを使って、よくある4人家族(男性2人、女性2人)をモデルケースにトイレットペーパーの使用量を確認していきましょう。

 

シングルの場合

シングルの場合の1ヵ月の使用量は、

 男性:1.37m×1回×30日≒38.2m≒0.76ロール
 女性:1.14m×6回×30日≒229.3m≒4.59ロール

でした。
4人家族の構成が男性2人、女性2人なので、

 0.76ロール×2人+4.59ロール×2人≒10.70ロール

となります。

3日に1回ぐらいはトイレットペーパーの交換をしているということですね。

つまり、「1ロールは3日程度持つ」ということです。
シングルでも3日に1回の交換は、思った以上に多いですね。


ダブルの場合

ダブルの場合の1ヵ月の使用量は、

 男性:38.2m×86%≒33.0m≒1.32ロール
 女性:229.3m×86%≒197.8m≒7.91ロール

でした。

4人家族の構成では

 1.32ロール×2人+7.91ロール×2人≒18.46ロール

となり、2日に1回以上交換が必要となります。

つまり、「1ロールは2日持たない」ということです。
改めて計算して、頻度の高さにびっくりです。トイレットペーパーの交換は地味に面倒な作業なので、こんなに手間がかかるとは、という感じです。




社内でのトイレットペーパーの平均使用量は?

では、次に企業や団体で使われるトイレットペーパーの使用量について見ていきます。

 

小規模企業(スタッフ5人)の場合

男性3名、女性2名の計5名の小規模企業の場合を考えます。

企業の場合、社員が出社していないとトイレットペーパーは消費されていきません。なので、1ヵ月あたりの社員の出社日数を21日、1日にのうち社員が会社にいる時間を10時間として計算します。

まずはシングルの場合だと
1ヵ月の使用量は

 男性:0.76ロール×21日×10/24時間≒0.22ロール
 女性:4.59ロール×21日×10/24時間≒1.34ロール

となりますね。

男性3名、女性2名の企業だと

 0.22ロール×3人+1.34ロール×2人≒3.34ロール

となります。

 

ダブルの場合も同様に計算していくと
1ヵ月の使用量は

 男性:1.32ロール×21日×10/24時間≒0.38ロール
 女性:7.91ロール×21日×10/24時間≒2.31ロール

で、男性3名、女性2名の企業だと

 0.36ロール×3人+2.31ロール×2人≒5.77ロール

となります。

 

中小企業(スタッフ50人)の場合

同様にして、男性25名、女性25名の計50名の中小企業の場合では、

シングルの場合

 0.22ロール×25人+1.34ロール×25人≒39.01ロール

ダブルの場合

 0.36ロール×25人+2.31ロール×25人≒67.31ロール

となります。

 

企業がトイレットペーパーを選ぶ際のポイントは

こうやって見ていくと、企業や団体におけるトイレットペーパーの量はなかなか多いですね。トイレットペーパー1個は「安いもの」と認識されていることが多いですが、こうやって見ると「塵も積もれば」という感じで、地味にコストがかかるものであることがわかります。

また、これだけのトイレットペーパーを交換したり、芯ゴミをすてたりするのもたいへんですね。

そこで、もう少しトイレットペーパーをスマートに使う方法について考えてみたいと思います。

 

コスパがいいものを選んで経費削減へ

まずコスト面から考えてみます。結構コストがかかっているからといって「トイレに行く回数を減らしてください」とか「1回のトイレットペーパーの使用量を極力少なくしてください」なんて言えないですよね。というか言ったところで、協力は得られないと思います。

なので、もう少し安いトイレットペーパーを選んでくるというのは選択肢の1つですが、そのためにインターネットの商品を調べまくったり、近所のスーパーやドラッグストアの価格チェックをする時間もなかなかないでしょう。

ですが、実は手っ取り早くコスパのよいトイレットペーパーを使う方法があります。それが、長巻きのトイレットペーパーを選ぶということです。

長巻きとは、1ロールに多くの紙を巻いている商品のことで、最近は倍巻き、3倍巻き、という言葉を見かけることも多くなってきました。一般的なシングルのトイレットペーパーは50mの紙を巻いているので倍巻きなら100m、3倍巻きなら150mの紙が巻かれているということです。多くの紙が巻かれていても、ぎゅっと圧力をかけて巻かれているので、一般的なホルダーにセットできるのが長巻きのいいところです。

で、ズバリ言いますが、オススメなのは、5倍巻き(250メートル)のトイレットペーパーです。世の中で一般的に手に入るトイレットペーパーの中で最も長い紙が巻かれているのがこの5倍巻きです。

1メートルあたりで比較すると5倍巻きは通常の長さのものより30%程度安くなります。

かなりの圧力をかけて巻かれているので、少しぺらっとした感じにはなりますが、これだけ安くなるのであれば、一度試してみる価値はあると思います。

 

取り換えの頻度を減らして効率化を

コスト以外に気になる点として、何度もトイレットペーパーを取り替える手間が挙げられると思います。はっきり言って、「地味にだるい」ので。

そして、先ほど紹介した5倍巻きはこの課題も解決してくれます。なんといっても5倍の紙が巻かれているので、なかなか減っていきません。早い話が交換する回数が1/5になるので、これは劇的な変化と言っていいと思います。

 

保管スペースの削減に繋がるものを

企業や団体では、かなりのトイレットペーパーを使うので、多くの場合は箱買いされています。しかしトイレットペーパーというのは非常にかさばりますので、たくさん保管したくないという事情もあります。

しかし、5倍巻きなら、通常の長さの5ロール分が1ロールになりますので、ものすごく保管スペースにゆとりがでます。なんせ1/5のサイズになるので。こちらは目に見えて倉庫がスッキリするので、効果を感じやすいと思います。

 

芯なし製品でごみを減らし環境に配慮

トイレットペーパーを1個使えば、芯のごみが1個でます。これを捨てるのも手間ですし、何より使ってもいない紙芯というゴミを捨てるプチ罪悪感を感じないといけません。

ここでも5倍巻きは力を発揮します。なんと5倍巻きは芯がありません。なので、最後まで使えて芯を捨てる手間がいらないのです。「芯がない」というと、細い穴のタイプの商品をイメージされる方がいますが、今は一般的なホルダーに入るサイズの穴が空いています。5倍巻きに関しては、市場で販売されているものは全てこのホルダーに入るサイズの穴なので安心して購入して大丈夫です。

 

 

まとめ

独自の調査結果からトイレットペーパー1ロールがどれくらいもつのかを検証しました。

結果として、1ヵ月あたり

 シングルの場合 男性:0.76ロール、女性:4.59ロール
 ダブルの場合 男性:1.32ロール、女性:7.91ロール 

使われていることがわかりました。

そして、これを企業や団体で見た場合、人数が多いほど、すごい量のトイレットペーパーを使っていることが確認できました。
このように大量にトイレットペーパーを使う企業にとって、コストを抑えてスマートにトイレットペーパーを使っていく方法として、5倍巻きの商品を選ぶ選択肢があります。

どのようにトイレットペーパーを選ぶのかは個人の価値観によるところが多いですが、ぜひこのような情報を参考にして、理想のトイレットペーパーライフを送ってくださいね。




湯浅紙店 監修

湯浅紙店を運営する株式会社ユアサのスタッフが監修しています。ユアサは創業大正14年。トイレットペーパーやティッシュペーパー、ポリ袋などの日用消耗品の卸売、販売の老舗企業です。特に、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの家庭紙製品については、日本国内の多数の製造工場の見学や、工場責任者との意見交換により、製品製造に関する知見を深めています。また、アンケートや訪問により特に企業の消耗品利用ニーズにも精通しています。

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