トイレットペーパーのシングルとダブルのちがいとは?選ぶ際はコスパと使用感に注目!

トイレットペーパーのシングルとダブルのちがいとは?選ぶ際はコスパと使用感に注目!

 

 

トイレットペーパーには「シングル」と「ダブル」があります。シングルは紙が1枚、ダブルは2枚重ねになっています。同じブランドでもシングルとダブルがあるため、どちらを選べば良いのか悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回の記事では、トイレットペーパーのシングルとダブルの違いや選び方、メリットデメリットについて解説します。

 

トイレットペーパーのシングルとダブルの違いとは?

トイレットペーパーのシングルとダブルの違いは、トイレットペーパーが重なっている枚数だけに留まりません。まずはシングルとダブルそれぞれの特徴を比べていきましょう。

 

シングルとダブルの厚みの違い

当然のことながら、ダブルの方がシングルより厚いです。しかし、2枚重ねだからシングルの倍の厚みがある、とはいいきれません。メーカーによっては、シングルとダブルの紙質を変えていることがあるためです。

例えば、大王製紙では、異なる紙質・加工の2種類の紙を重ねてダブルと作っています。

一方、日本製紙クレシアでは、ダブルの紙はシングルよりも薄くなっています。薄い紙を2枚重ねることで、より柔らかな感触を生み出しているのです。

また、手にした感触ではダブルの方がシングルよりかなり厚く感じます。

2枚重なった紙の間に空気が入り、ふんわりと膨らんでいるためです。

 

シングルとダブルの長さの違い

一般的に、シングルの長さはダブルの倍程度あります。シングルの方が薄い分、巻きが多くなっているためです。 

 

シングルとダブルの使用感の違い

使用感という点では、やはりダブルの方が快適です。2枚の薄い紙の間に空気の層があり、まるでコットンのような肌触りで気持ち良く使えます。

シングルは、紙質にもよりますがダブルよりは硬めの肌あたりです。

 

シングルとダブルの強度の違い

1枚の紙として考えると、シングルの方が丈夫です。シングルは1枚の紙で、ダブルの2枚重ねと同等の強度が求められるためです。

しかし、ダブルは薄い紙とはいえ2枚重ねで使用しますので丈夫です。

使用にあたり、シングルでもダブルでも強度について不安に感じることはないでしょう。

 

シングルとダブルのコストパフォーマンスの違い

コストパフォーマンスという観点で見ると、1ロール当たりの長さが長いシングルに軍配が上がります。

しかし、単純に長さが倍だからコストパフォーマンスも倍というわけではありません。ダブルはシングルよりも1回当たりの使用量が少ない傾向にあるためです。

トイレットペーパーの平均使用量については、後ほど詳しくご紹介します。

 

シングルとダブルの違いを表にまとめると、以下のようになります。

厚み 長さ 使用感 強度 コスパ
シングル

1枚の厚みはあるが、ダブルより薄く感じる

長い(ダブルの倍) 紙質によってはかたい 十分な強度 ダブルより高い
ダブル

2枚重ねの間に空気が入るため厚みがある

短い(シングルの半分)  やわらかい 十分な強度 シングルより低い

 


シングルかダブルか?選ぶ際のポイント

シングルとダブルにはさまざまな違いがあることが分かりました。それでは、どちらを使うのが良いのでしょうか。シングルとダブルを選ぶ際のポイントは「使用感」と「コストパフォーマンス」です。

また、コストパフォーマンスを知るためには、トイレットペーパーの平均使用量の目安を知ることも重要です。

トイレットペーパーの使用量や、選ぶ際のポイントについて詳しくご紹介します。

 

トイレットペーパーの平均使用量を知る

トイレットペーパーの使用量はシングル・ダブルで多少の差があります。全国家庭用薄葉紙工業組合連合会が行った調査によると、トイレットペーパーの1回当たりの使用量は以下の通りです。

シングル 89㎝ 177㎝
ダブル

66㎝

(シングル換算132㎝) 

146㎝

(シングル換算292㎝)

 

この通り、ダブルはシングルよりも1回当たりの使用量が少なめです。2枚重ねのため給水量が多いため、短く切ってもしっかり拭けるためだと考えられます。

ただし、ダブルはシングルに換算するとやはり使用量は多くなります。紙の量としては1.51.65倍程度使用することになるため、コストパフォーマンスが良いとはいえません。

 

使用感で選ぶならダブル

柔らかな肌触りが好きな方や、お肌がデリケートな方はダブルがおすすめです。たとえシングルを2枚重ねにしても、ダブルのふんわり感を出すことはできません。

シングルはダブルと比べると柔らかさはありませんが、1枚で十分厚みがあるため、しっかりと拭けている感覚があります。両方試してみて、使い心地の良いものを選ぶと良いでしょう。

 

コストパフォーマンスで選ぶならシングル

コストパフォーマンスで選ぶのであればやはりシングルです。1ロール当たりの長さが長いため、1ロールで長く使用できます。

しかし、シングルはダブルより肌触りが硬く、給水量の面でも劣ります。

そのため2枚重ねにしたり、たくさん使用してしまったりしてかえってコストパフォーマンスが悪くなってしまうため注意が必要です。

 

取り換えの頻度を考える

トイレットペーパーの交換は意外と面倒なものです。交換頻度を減らしたいのであれば、1ロール当たりが長いシングルを選ぶと良いでしょう。

参考までに、1カ月当たりの交換頻度がどの程度異なるか、例を挙げてご紹介します。

例:家族構成:4人家族(男性2名、女性2名)

  1日当たりのトイレの使用回数:小8回、大4回(家族の総計、小は女性のみ)

  トイレットペーパーの長さ:シングル50m、ダブル25m

使用量/月 使用ロール数/月
シングル 426m 8.52
ダブル  333.6m 13.34

※1ヶ月を30日として計算

※上述の「全国家庭用薄葉紙工業組合連合会」の調査による使用量にて算出

 

シングルは交換回数が8回、ダブルは13回という結果になりました。

交換回数という点において、シングルの方が優秀であるといえるでしょう。

 

トイレットペーパーのシングルとダブルそれぞれのメリットデメリット

トイレットペーパーのシングルとダブルそれぞれのメリットとデメリットをまとめると、以下のようになります。

 

シングルのメリットデメリット

シングルの一番のメリットは1ロール当たりの長さがダブルより長いところです。費用的にお得なだけではなく、交換頻度を減らせるため手間がかからない点も魅力です。

デメリットは、肌触りが硬い点です。硬さを気にするあまり多く使い過ぎてしまうと、コストパフォーマンスが良いというメリットがなくなってしまう恐れがあります。

 

ダブルのメリットデメリット

ダブルのメリットは肌触りの良さです。ソフトな使用感で、デリケートなお肌の方でも気持ちよく使えます。高級感がある点も魅力で、来客の多いご家庭に向いています。

一方、コストパフォーマンスはシングルに劣るというデメリットがあります。1ロール当たりが短く、すぐに使い切ってしまうためです。そのため交換頻度も多くなります。

 

まとめ

シングルとダブルのトイレットペーパーの違いをご紹介しました。シングルはコストパフォーマンス、ダブルは柔らかさの面で優れています。それぞれのメリットデメリットを押さえて、ご自身に合った方を選びましょう。

 

 

湯浅紙店 監修

湯浅紙店を運営する株式会社ユアサのスタッフが監修しています。ユアサは創業大正14年。トイレットペーパーやティッシュペーパー、ポリ袋などの日用消耗品の卸売、販売の老舗企業です。特に、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの家庭紙製品については、日本国内の多数の製造工場の見学や、工場責任者との意見交換により、製品製造に関する知見を深めています。また、アンケートや訪問により特に企業の消耗品利用ニーズにも精通しています。

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