トイレットペーパー パルプと再生紙どっちがエコ?

トイレットペーパー パルプと再生紙どっちがエコ?

 

パルプはエコだと思われていない理由

今日は、トイレットペーパーの原料である

「再生紙」と「パルプ」のどちらがエコ?

というテーマです。 

結論から言うと、

どっちもエコ

です。

 

なんだそりゃって感じですが、
その理由を説明する前に、
パルプがなぜエコじゃないと思われているか
についてお話しします。

 

再生紙は事務用紙や牛乳パックなどの「古紙」が原料です。
これを再利用するのでエコだと言われています。
確かにその通りです。

一方、パルプとは木材から抽出した繊維のことです。
つまり、木材から紙をつくるということです。
ということは木を切らないと作れないので、
森林破壊をしているとイメージとなり、
エコではないと思われています。

 

 

パルプもエコだと言える理由

しかし、「パルプ」の商品をつくるのに、
むやみやたらと木を切っているわけではありません。

実は、森林保全と私たちの生活の両立を目指し、
定められた基準を満たした製品を認定する
「FSC認証」という認定制度があります。

 


 FSC認証マーク

 

FSC認証がとられている商品は、
パルプ用に植樹された木のチップを原料にしています
なので、環境を破壊しているわけではないのです。

 

再生紙は作るために大量の水を使う

また、再生紙のトイレットペーパーをつくる場合、
古紙を大量の水で洗浄することが必要になります。
紙についたインクやごみを除去する必要があるからなんですね。

大きな洗濯機を回すイメージなので、
水だけでなくエネルギーもたくさん使います。

当然、汚れた水をきれいにするプロセスも必要になります。

一方で、パルプは洗浄のするプロセスはほぼなく、
水もエネルギーも抑えることができます。

  

 

エコな商品を選ぶにはどうしたらいい?

 ここまでお読みいただくと
パルプの商品は絶対的に環境負荷が高いわけではない
ということがわかると思います。

なので、パルプと再生紙はどちらもエコ
と解釈していいのではと思います
このような違いがあることを理解して、
どちらを選定するか決めるのが良いと思います。

ただ、

エコな商品を選ぶにはどうしたらいいの?

という疑問が残る方もいると思います。

そういう方は、原料よりも、「長巻」
選定する方がいいでしょう。

長巻は

・コンパクトなために梱包や輸送コストを減らす
・芯がなく、ゴミを減らせる

などのメリットがあります。

長巻トイレットペーパーの詳しい記事はこちら

 

 

おすすめの長巻トイレットペーパー

再生紙の250m長巻トイレットペーパー

パルプの250m長巻トイレットペーパー

湯浅紙店 監修

湯浅紙店を運営する株式会社ユアサのスタッフが監修しています。ユアサは創業大正14年。トイレットペーパーやティッシュペーパー、ポリ袋などの日用消耗品の卸売、販売の老舗企業です。特に、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの家庭紙製品については、日本国内の多数の製造工場の見学や、工場責任者との意見交換により、製品製造に関する知見を深めています。また、アンケートや訪問により特に企業の消耗品利用ニーズにも精通しています。

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