知らなかった! ティッシュペーパーって箱の中の枚数が違うの?

知らなかった! ティッシュペーパーって箱の中の枚数が違うの?


 

ティッシュペーパーの紙の質に違いはあるの?

ティシュペーパーは、商品によって質に違いはもちろんあります。

細かく見ていくと様々な種類がありますが、大まかにいうと以下の3種類にわけられると考えて良いでしょう。

 

①ドライ(汎用)

より安価にティッシュペーパーを提供できることを目指して作られたティッシュペーパーで、最も市場に流通しているタイプです。5~6㎝程度の高さの薄型のボックスに入っていて、スーパーやドラッグストアで前面に押し出して販売されています。

安価ではありますが、上部で肌触りも良いため、鼻をかんだり、汚れを拭き取ったりと、多用途に使えます。ただし、高頻度で鼻をかんだりすると、鼻が痛くなります。

 

②ドライ(ふんわり)

根本的には①と同じですが、製造の過程でふんわり感が出るように製造されたティッシュペーパーで、スコッティカシミヤなどが代表的な商品です。肌触りがなめらかで、高頻度で鼻をかんでも鼻が痛くなりにくいです。丈夫さもあるので、多用途ですが、ふんわり感を出すためにボックスのサイズは大きくなります。また、ティッシュペーパー1枚の価格は①よりも高くなります。

 

③保湿

製造の過程で保湿成分を入れることで、②よりもさらにふんわり感を出したティッシュペーパーです。保湿成分が空気中の水分を取り込んで保持するため、ドライで実現できないふわふわ感があります。いくら鼻をかんでも鼻が痛くならないため、花粉症の方に重宝されています。
一方でティッシュとしての丈夫さはあまりないので、汚れをふきとったりする用途には向きません。鼻をかむための専用ティッシュと考えるのが良いでしょう。

 

 

ドライ(汎用)なら、品質に違いはない?

ここからは、私たちが使用することが最も多いドライ(汎用)を前提に話を進めていきます。

結論から言うと、このティッシュペーパーにおいては商品の品質に大きな違いはなくなっています。感覚論ではないことを証明するために、先日湯浅紙店のスタッフで、各ブランドの商品のティッシュペーパーを1枚ずつ並べてみて、商品を正確にあてられるか実験してみました。

結果はどれがどれだかほぼ見分けがつきませんでした。

毎日ティッシュペーパーを扱っている湯浅紙店スタッフですら、この状況なので、一般の消費者のみなさんではほぼ違いはわからないでしょう。

このような状態を考えると、薄型の箱に入っているティッシュペーパーという商品は、技術が成熟していると言えるのだと思います。

 

 

知らなかった!商品によって組数が異なる

では、どれを買っても同じかというと、そうではありません。
実は、組数が商品によって異なっているのです。

組数って聞きなれない言葉ですが、ティッシュペーパーは2枚の紙を重ね合わせていて、組数とはこの2枚1組の数を指すのです。


一般的な薄型の高さ箱の場合、組数は120~200組とばらつきがあります。
基本的には1箱にたくさんペーパーが入っているティッシュペーパーを採用することをお勧めしています。
使い終わった箱のゴミは組数に関係なく出てしまうので。
組数は必ず商品パッケージに記載してありますので、購入するときは確認するようにしましょう。
安くて購入したけど、あっという間になくなってしまって、よくよく見たら割高なものを購入していた、というようなことを防ぐことができます。

 

 

本当に安いものを購入したいなら

ただ、要注意なのは、組数が多いものほど価格が安いとは限らないということです。
ティッシュ1枚の単価で比べた場合、必ずしも組数が多い方が安くならないケースがあるので、1枚あたりのコストを比較するのであれば、ちょっと手間ですが、単価を計算して比較してみましょう。

 

 

まとめ

ここまでの話をまとめると

・ティッシュペーパーには用途に応じてドライ、保湿などの違いがある

・わたしたちがよく使う薄型のボックスに入ったティッシュは商品によって品質にほぼ差がない

・同じ薄型のボックスでも商品によって中に入っているティッシュペーパーの量に違いがある

・本当に安いものを購入したければ、1枚あたりの単価の計算が必要

となります。

ちょっと複雑に思われたかもしれませんが、一般的な薄型のボックスのティッシュペーパーを安く購入したい場合は、組数が200組のものを購入するとほぼ間違いないと思いますので、チェックしてみてくださいね。

 

 

 

湯浅紙店 監修

湯浅紙店を運営する株式会社ユアサのスタッフが監修しています。ユアサは創業大正14年。トイレットペーパーやティッシュペーパー、ポリ袋などの日用消耗品の卸売、販売の老舗企業です。特に、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの家庭紙製品については、日本国内の多数の製造工場の見学や、工場責任者との意見交換により、製品製造に関する知見を深めています。また、アンケートや訪問により特に企業の消耗品利用ニーズにも精通しています。

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