ちり紙はコスパ良し?ちり紙の便利な使い方や買い方もご紹介!

ちり紙はコスパ良し?ちり紙の便利な使い方や買い方もご紹介!

 

昔、トイレで使われていた「ちり紙」は、別名「落とし紙」とも呼ばれ、人々の生活に欠かせないものでした。今はトイレットペーパーに代わり、ちり紙を見る機会は少なくなりました。しかし、ちり紙はコスパや用途の幅広さなど、トイレットペーパーより優れている面がたくさんあります。記事を最後までお読みになれば、「ちり紙」を使ってみたくなるかもしれません。

 

  

ちり紙 とは、昔のトイレットペーパーのようなもの

ちり紙は、昔のトイレットペーパーのような薄い紙です。もともとは和紙の材料である「楮(こうぞ)」の外皮から作られており、トイレで使うほか、鼻をかんだり、和紙を包んだりするのに使われていました。そのため、「鼻紙」、「包み紙」、「ちり紙」など、さまざまな呼び名で呼ばれています。
時代が下ると、ちり紙は古新聞紙や布を再利用して作られるようになりました。元の新聞紙の文字が読めるほど質が荒く、肌触りもややごわごわしていたそうです
現在では水洗トイレでも使用できるよう、柔らかくて薄く、水に流せるように改良されています。
ちり紙は正方形に近い形で、1枚ずつばらばらになっています。トイレットペーパーのようにその都度切る必要がないため手軽に使える点が魅力で、今でも根強い人気があります。

 

 

ちり紙とトイレットペーパー、コスパが良いのはどっち?

ちり紙をコスパの観点で見てみましょう。
トイレで使用した際の1回当たりの価格をちり紙とトイレットペーパーで比較すると、以下のようになります。

  1ロール/1パックあたりの価格 1ロール/1パックあたりの量 1回あたりの使用量 1回あたりの価格
ちり紙 約281円 700枚 3.5枚 1.41円
トイレットペーパー(シングル) 約54円 50m 1.27m 1.09円

 注:比較した商品

ちり紙:ソフト花篭 ホームティッシュ ちり紙 700枚 16パック
トイレットペーパー:Hanataba パルプ 100% トイレットペーパー シングル 12ロール×8パック
参考:湯浅紙店(アクセス日時 2024/6/4)

ちり紙のコストはトイレットペーパーより若干高いようです。もちろん、使用量や商品の価格により結果は変わりますが、社会全体としての使用量はトイレットペーパーの方が多いので、トイレットペーパーの方が安いというのはなんとなく納得感があります。

 


ちり紙とティッシュ、コスパが良いのはどっち?

次に、ちり紙とティッシュのコスパの違いを見てみましょう。
1枚あたりの価格を比較すると、以下のようになります。

 

  1枚あたりの価格 1枚のサイズ
ちり紙 約0.4円 約160mm×220mm
ティッシュ 約0.55円 197mm×229mm

 注:比較した商品

ちり紙:ソフト花篭 ホームティッシュ ちり紙 700枚 16パック
ティッシュペーパー:エリエール ティシュ 180組×5箱×12パック
参考:湯浅紙店(アクセス日時 2024/6/4)

ちり紙の方が1枚あたりの価格は低いという結果になりました。サイズはちり紙の方が少し小さいため、使う枚数も同じと考えると、ほぼコスパは同じと言えるでしょう。

また、ちり紙は水に流せるため、トイレにも使えるというメリットがありますが、1パックに700~1,000枚程度入っているものが多いため、コンパクトに置いておくことは難しいです。このため、家庭や企業などでコンパクトに置いておくにはティッシュペーパーの方が向いているでしょう。

 


ちり紙はトイレットペーパー何個分?

上記でご紹介した湯浅紙店のちり紙は、約160mm×220mmの紙が1パックあたり700枚入っています。これはトイレットペーパー(シングル50m)の約4.3個分に相当します。
1ケース16パック入っているため、1ケースでトイレットペーパー約69個分です。

  

 

トイレ以外のちり紙の用途

トイレットペーパーを使用する時は専用のホルダーに設置し、1枚ずつ切り取る必要があるため、トイレ以外での使い勝手が良いとはいえません。
一方、ちり紙はコンパクトではないため場所をとるものの、どこにでも置いておくことができます。柔らかくて薄く、汚れをきれいに拭き取れるため、トイレ以外にもさまざまな用途で使えます。
ちり紙の主な用途をご紹介しましょう。

 

介護

ちり紙は介護用としても活用できます。お年寄りの皮膚は薄く弱くなっているため、強く拭くと肌を痛めます。ちり紙は柔らかく肌当たりが良いので、口元や手、お尻など、デリケートな部分を拭くのに向いています。

 

ペットの排泄物処理

ペットがおそそうした時にもちり紙は活躍します。トイレットペーパーより厚みがあり、水分を良く吸うために、汚れをしっかり拭き取ることができます。排泄物が手につきそうで心配な時は、2~3枚を重ねて使うと安心です。箱からまとめて取るだけで重ねて使えるため、トイレットペーパーのように折りたたむ必要がなく、スピーディーに排泄物の処理ができます。

 

嘔吐物の処理

トイレットペーパーは水分に浸すとばらばらになりやすく、幅が狭いために、トイレットペーパーで嘔吐物を拭くと手についてしまうことがあります。
嘔吐物に含まれているウイルスや細菌が手を介して体内に移り、感染症にかかってしまう恐れがあります。
ちり紙はトイレットペーパーより厚みや幅があるため、嘔吐物が手につきにくい点が大きなメリットです。

 

フライパンの油取り

ちり紙は柔らかいながら厚みもあるため、キッチンペーパー代わりとして、フライパンに残った油を拭き取るのに適しています。キッチンペーパーより安価で気軽に使えます。

 


ちり紙はインターネットでの購入が便利

ちり紙を実店舗で買うとなるとまず売っているお店を探す必要があります。コンビニや小規模のスーパーマーケットやドラッグストアでは取り扱っていないお店が多くはありません。取り扱っているお店が近くにあればいいのですが、そうでない場合は購入するのもひと手間です。また、手に怪我をしている等の理由でちり紙が必要な場合、自分でお店に行ってちり紙を購入してくるのはたいへんな作業となる可能性があります。
そこでおすすめなのが、ネット通販です。自宅で注文して家まで届けてもらえます。1パックだけだと送料負担が大きい場合がありますが、箱買いしたり、定期購入したりすると、お店で買うよりも安くすむ場合があります。

 

まとめ

ちり紙のコスパや用途をご紹介しました。トイレットペーパーやティッシュペーパーの普及により影を潜めつつあるちり紙ですが、多用途で使えるメリットがあります。トイレやキッチン、介護やペットのお世話など、さまざまなシーンで活躍してくれるでしょう。
この記事をお読みになってちり紙に興味を持った方は、ぜひ一度使ってみてください。


湯浅紙店 監修

湯浅紙店を運営する株式会社ユアサのスタッフが監修しています。ユアサは創業大正14年。トイレットペーパーやティッシュペーパー、ポリ袋などの日用消耗品の卸売、販売の老舗企業です。特に、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの家庭紙製品については、日本国内の多数の製造工場の見学や、工場責任者との意見交換により、製品製造に関する知見を深めています。また、アンケートや訪問により特に企業の消耗品利用ニーズにも精通しています。

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